英俳優ベン・ウィショー(Ben Whishaw)さんに関するブログ

2016年04月21日

2016年春のアワード祭りスケジュール(更新終了)

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 ブロードウェイで7月まで上演中の舞台『るつぼ/The Crucible』と、2015年〜2016年1月に英国と米国で放映されたドラマ『ロンドン・スパイ/London Spy』に主演し、各種アワードにノミネートがつづいている。選考対象になりそうな賞の数が多くて混乱してきたので、現時点のメモをまとめておく。見落としているものもたぶんあるし、まちがいもあるかもしれない。気がついたら随時足したり消したり日付の近い順に入れ替えたりして更新していく予定。ミスを発見したらコメントかメールでご指摘いただければ幸いです。更新終了7/15

 ノミネーション発表からストリーミングされる大規模なものもあれば、しれっとプレスリリース発表しておしまいのものまでいろいろある。アメリカの賞はEDT(NYなど東部夏時間)やPDT(LAなど太平洋夏時間)、イギリスの賞はBST(英国夏時間)で時差が発生してる。日本で追いかけるのもなかなか大変だ。
 
■演劇賞
●シアター・ワールド賞2015-2016
The Theatre World Award 2015-2016

「ブロードウェイまたはオフブロードウェイにセンセーショナルなデビューを果たした12人の俳優(男女各6名)」を選ぶ、1945年に始まったアメリカの演劇賞。
5/3発表: 受賞者12名にみごと選出! おめでとうございます。
(オフはデビュー済みだけど、そのときは取ってないから、いいんだよね……?)
5/23表彰式:サークル・イン・ザ・スクエア劇場にて、ソフィ・オコネドと一緒に受賞した。




●第82回ドラマ・リーグ賞
THE 82nd ANNUAL DRAMA LEAGUE AWARDS


http://dramaleague.org/events/awards/nominees
アメリカの演劇賞
パフォーマンス賞(NOMINEES FOR THE DISTINGUISHED PERFORMANCE AWARD)にノミネート!
リバイバル演劇作品賞と、パフォーマンス賞にソフィ・オコネドもノミネート。
イヴォ・ヴァン・ホーヴェが創設者記念優秀演出賞?的なもの(Founders Award for Excellence in Directing)を受ける。
5/20受賞者発表:受賞ならず。パフォーマンス賞は『ハミルトン』のリン=マニュエル・ミランダ、リバイバル演劇作品賞は『橋からの眺め』に。
おめでとうございます。

●第81回ニューヨーク・ドラマ・クリティクス・サークル賞2015-2016
The 81st The New York Drama Critics' Circle Awards 2015-2016

アメリカの演劇賞
http://www.dramacritics.org/dc_thisyears.html
5月5日に発表された。個別の賞の対象にはならなかったものの……。





5月17日の授賞式にて、演出家イヴォ・ヴァン・ホーヴェとデザイナーのヤン・フェルスヴェイフェルドがコラボレーションの仕事に対して特別賞(Special Citations)を贈られた。ソフィ・オコネドとベン・ウィショーが彼らの代わりに受けた。
http://www.theatermania.com/broadway/news/new-york-drama-critics-circle-awards-photos_77105.html

●第66回アウター・クリティクス・サークル賞
The 66th annual Outer Critics Circle Awards

http://outercritics.org/news/american-psycho-and-she-loves-me-lead-2016-occ-nominations/

アメリカの演劇賞
演劇部門主演男優賞(OUTSTANDING ACTOR IN A PLAY)にノミネート!
ほかにリバイバル演劇作品賞、助演男優賞にジム・ノートンもノミネートされていた。
5/9発表:受賞ならず。主演男優賞は‘The Father’のフランク・ランジェラに。おめでとうございます。
http://www.theatermania.com/broadway/news/2016-outer-critics-circle-award-winners_76995.html
5/26セレモニー
The annual Gala Awards Dinner and presentation of awards to the winners will be held on Thursday, May 26th (3PM) at Sardi’s Restaurant.

●第61回ドラマ・デスク賞
The 61th DRAMA DESK AWARDS

http://dramadeskawards.com/

アメリカの演劇賞
4/28ノミネーション発表:演劇主演男優賞はノミネートならず、残念。

6/5発表:演劇音楽賞でフィリップ・グラスが受賞。おめでとうございます。
ほかに演劇助演男優賞でビル・キャンプもノミネートされていた。

●第70回トニー賞
The 70th Annual TONY AWARDS

http://www.tonyawards.com/

アメリカの演劇賞
5/3ノミネーション発表:演劇主演男優賞はノミネートならず。
リバイバル演劇作品賞、演劇主演女優賞にソフィ・オコネド、演劇助演男優賞にビル・キャンプ、演劇照明デザイン賞にヤン・フェルスヴェイフェルド(『るつぼ』と『橋からの眺め』両方に対して)がノミネートされた。
6/12発表:残念ながら受賞なし。イヴォ・ヴァン・ホーヴェは『橋からの眺め』で演劇演出賞を受賞した。おつかれさまでした。

●2016ブロードウェイ・ドット・コム オーディエンス・チョイス賞
2016 Broadway.com Audience Choice Awards


お気に入り演劇リバイバル賞を受賞。
 名前のとおり、アメリカの演劇情報サイトのネット投票できまる賞。見ていなくても誰でも投票できたので、熱烈なファンのいる息の長い作品や、テレビや映画で有名な役者が出ている作品が多いみたい。専門家の選ぶ大きな賞とは(社会現象となっている『ハミルトン』をのぞき)だいぶ異なる顔ぶれ。ともあれ、おめでとうございます。


■テレビ賞

●第61回アイヴァー・ノヴェロ賞
The 61st Ivor Novello Awards



http://theivors.com/the-ivors-2016/

イギリス・アイルランドの音楽賞
5/19発表:London Spy作曲のキーファス・チャンシアとデイヴィッド・ホームズがベスト・テレビジョン・サウンドトラック賞を受賞!
おめでとうございます。

●2016年 英国アカデミー・テレビジョン・クラフト賞
British Academy Television Craft Awards



http://awards.bafta.org/award/2016/tvcraft

イギリスのテレビ賞技術部門
London Spyが4部門でノミネートされていた。
4/24発表:撮影・照明賞をLondon Spyのローリー・ローズ氏が受賞!
http://awards.bafta.org/award/2016/tvcraft/photography-and-lighting-fiction-entertainment
おめでとうございます。

●2016年 英国アカデミー・テレビジョン賞
House of Fraser British Academy Television Awards Nominees in 2016

http://awards.bafta.org/award/2016/television

イギリスのテレビ賞
主演男優賞(LEADING ACTOR)にノミネート!
ミニシリーズ作品賞にもノミネート。
5/8授賞者発表:受賞ならず。主演男優賞はマーク・ライランス。
ミニシリーズ賞は‘This is England '90’に。
おめでとうございます。
http://www.bafta.org/television/awards/house-of-fraser-british-academy-television-awards-winners-in-2016

●第68回エミー賞
The 68th Primetime Emmy Awards

http://www.emmys.com/awards/emmys

アメリカのテレビ賞
ノミネーション発表7/14:主演男優賞、作品賞ともにノミネートならず。
ざんねんでした。受賞者発表9/18
ちなみに……↓


↑こんな感じに、今の段階で『ロンドン・スパイ』とウィショーさんをプロモーションするような動きがあったので、制作サイド的には賞レースに送り込む気があるのかなと思ったんだけど……ミニシリーズ系英国ドラマ枠では『シャーロック』『ルーサー』『ナイト・マネジャー』などに競り負けた形。まあ、仕方ないですね。
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2016年04月08日

『るつぼ(The Crucible)』観劇



 ニューヨークのWalter Kerr Theaterにて3/1〜7/17まで上演中の『るつぼ(The Crucible)』を見てきた。

公式サイトhttp://www.thecrucibleonbroadway.com/
過去のエントリhttp://benwhishaw.seesaa.net/article/433362198.html

 1996年の映画版は見たが、ほかの舞台はなまで見たことがない。日本語の戯曲を読んでから行き、現地で確認用に電子書籍を買った。場面ごとやせりふごとに細かくカットされているのがわかったが、ストーリーの流れと話されている言葉は本のままなので、理解に支障はなかった。

 以下、ねたばれもたくさんあるので、気になる方は読まない方がいいと思う。一番下までスクロールした先の「●その他いろいろ」の項目だけは、席の見え方や劇場まわりとか割引チケットなどのまとめなのでねたばれ無し。ステージドアはほとんど行ってないのでわからない。

●演出のこと
 
 戯曲にない要素として、冒頭と最後に賛美歌らしき歌が入る(聞いたことがあるように思うが、曲目はわからない)(どうやらフィリップ・グラスのオリジナル曲であるもよう)。幕間に短い超常現象的なシーンが追加されている。途中にも、ト書には存在しない、まさに魔法のような激しい現象が引き起こされる。どれもが視覚や聴覚に訴えかける刺激的なもので、びっくりするし、不安を煽られる。客席は何度も息をのみ、ため息をつくことになる。まさに集団催眠。

 美術や衣装は、実際の事件が起きた17世紀のものではなく、現代風になっている。大人の男女はどこにでもありそうな着古したスーツやセーターやコート、若い未婚の娘たちは私立学校の制服(ソックス、タイツ、カーディガンなどでそれぞれ着崩している)。セットは学校の教室で、奥に黒板があり、話の展開に合わせて文字や絵が描き足されていく。左に大きな窓、右に無菌室のようなガラスの出入り口、天井には蛍光灯、床はチェッカーのリノリウム。小道具は最小限。服もセットも灰色や茶色で、全体に寒々しく、人工的で殺風景だ。この教室がそのまま、机や椅子の配置を変えるだけで牧師の寝室、プロクターの家、法廷の控室、監獄などに変わる。

 演出におけるこの2点(超常現象の追加と時代錯誤のデザインコンセプト)をよしとするかどうかで各紙のレビューが割れている。歴史の文脈を消し去った殺風景なデザインと学校のイメージで、観客が自分たちの現実に引き寄せて見ることをうながし、超常現象がほんとうに起きているような演出は、魔法が当然に信じられていた時代の現実に、観客を引き寄せようとしたものなんだろう。「これはいつ、どこでも、誰にでも起こりうることだ」という……。そのように「今、ここ」を強調しようとする姿勢を、わたしは悪くないと感じた。特に、学校に行っている若い人には伝わりやすいんじゃないか。

 複数回みても「サプライズ」的演出に飽きたりすることもなく、途中もだれず、集中して見とおすことができた。ただし、幕間の挿入部分や動物はかなり好きだけど、集団で怪しい動きをするところなどは、踊りとしてはキレがなく、かといって不随意運動にも見えず、中途半端で格好悪い、と思ってしまったかな……。

●「魔女裁判」の描き方

 身寄りのない未成年の娘が性的魅力と嘘とトリックで人を操り、気に入らない相手を端から殺そうとする――などとまとめれば、もともとの戯曲からして不快な話だ。そこに学校と制服を足して、「女が群れると恐ろしい」「少女の性が」みたいなところを妙に強調して見せるようなら、せっかく好きな俳優が出ているのに作品全体として好きになれないかもしれないな、と思っていた。でも実際に見たら、そんなに嫌ではなかった(嫌なひともいるとは思う)。そもそも「作者が最初からこいつは滅ぶべきと意図して作った悪い魔女」のキャラクターは個人的に好きだ。まあシアーシャ・ローナンのアビゲイルは憎々しげで強そうで、とても彼女の目線に肩入れして見られるようなキャラ造型ではないけれど、やはり強い魅力はある。どちらかというとタヴィ・ゲヴィンソン演じるメアリー・ウォレンにはだいぶ同情してしまった。

 若く、力もなく、抑圧されてきた制服の少女たちが嬉々として権力をふるい、最後には寄り集まって一個のモンスターのようになって自分たちを守ろうとする。一塊になってものも言わなくなった彼女たちの姿に奇妙な解放感と安堵を覚えた。危ない(笑)。それはたぶん原作者の意図とは違うだろう。たぶん。自分と同質の仲間以外のものをいじめて搾取してはじき出してやりたいという欲望は根源的で、いつでもどこでも誰でも抱きうるものだ、ならばどうすればいいのだろう。そんな問いは、あの趣向から伝わってきた。

●ベン・ウィショーのプロクター像

 ベン・ウィショーの演じるジョン・プロクターは、戯曲のとおり気が短い。すぐに声を荒げたり、ことあるごとに女の子を押し倒したり、壁に押し付けて首に手をかけたりする。動きは素早い。静かにうなだれていたと思えば、稲光のように一瞬で怒りが爆発して急に机の上のものを払い落としたりする。激情にかられて脱ぐ。メアリーがいうことをきかないと、さっさと棚の上に置いてある鞭を持ち出す。妻のことも怒鳴るし、舞台外では実際に召使を打つこともあったんだろう。でも話の中では脅すだけで、暴力の兆しが出てしまったときはわりとすぐに手を止めて、自責の念をにじませる。

 そして、ウィショーさんのプロクターは、やさしい。妻はもちろん、老人にも、女の子にも、とてつもなくやさしい手つきで触れる。アビゲイルに「二度と手を出すようなことがあれば、自分の手を切って捨てる」とか口では言いながら、そっと下から彼女の両手を取って握りしめたりする。これはもう誤解してくれと言わんばかりの仕草だ……。ただ、愛情深そうでも、どこか自分の殻にこもっていて、相手の感情や意志はあまり汲んでいないのだろうなというふうにも見える。きっとこの人は、出てこないけど牛や馬や植物も同じ手つきで撫でているんじゃないか、と思いながら見ていた。

 短気だが、同時にやさしく繊細でもある。地に根のはえた農夫にも見えるけれど、浮世離れしたところもある。乱暴な口のきき方もするが親しみやユーモアもある。体型はあいかわらずほっそりとしているが、声は力強くよく通る。罪悪感をずっと抱えたまま、強さと弱さのバランスが拮抗し続ける。「伝統的な、力強い、男らしい俳優」が演じたものをきちんと見ていないのではっきりとはいえないけど、柔らかく細やかな表現を得意とする彼が演じる意味はあったと思う。強弱のバランスは日によっても少しずつ違っていた気がする(舞台と客席の距離が違ったせいかもしれない)。それでもひとつの人間像として、筋の通った理解しやすいものになっていると感じた。怒り、焦燥、欲情と自制、憐れみや悲しみ、自罰、愛情と、一瞬ごとに感情が移り変わり、いま何を感じているのか一挙手一投足からひしひし伝わってくる。いつものとおりブリリアントだ。ソフィ・オコネド、シアーシャ、タヴィ、その他の共演者とのケミストリーもそれぞれに違ってある。終わるころにはへとへとになるほど見ごたえがあった。

 最後に見た日、たぶん嵐のシーンで飛んでいた白い羽根が彼の身体にくっついていて、静かに退場するシーンで腰のうしろあたりから落ちた。絶妙のタイミングだった。自分は聖人ではない、というせりふがあったけど、血まみれの鞭の痕を背負って歌いながら出ていく彼はすでにこの世のものではない感じだった。

●その他いろいろ

 席について。1階中央ブロック2列目、2階最前列、1階中央ブロック最前列の右端という順で数日おきに見た。1階2列目は、表情も全体もよく見えるが、傾斜がないので前の人の頭がちょっとかぶることもある(話に入り込めばあまり気にならない)。中央ブロック最前列右端は、クライマックスの場面が目の前で繰り広げられて、息もできないほどの切迫感に飲まれる。ただし、最前列は机が散らばるセットをやや見上げる形になるため、舞台奥にいる人物の顔や体の一部がしばらく隠れることがある。ごく近いのにアビゲイルの表情がわからないのはちょっと難だった。2階最前列は、舞台全体が端までよく見えるが手すりが若干邪魔になる。まあ、プレミアム価格のチケットが一番良い席ということなんだろう。

 これから買うなら、playbillのサイトにある6/10まで有効の割引コードを使ってもいいと思う。
 http://www.playbill.com/discount/playbill-discount-for-the-crucible
 オンライン購入にも使えるし、電話でコードを言うか、劇場のチケット売り場に直接行ってこのページを見せ、適用できる席種が残っていれば割引で買えるはず。

 また、抽選により35ドルで買える当日券も出し始めたみたい。メールで応募し、前日の昼に当落がわかる。席は選べず視界の一部がさえぎられる席の場合が多いとのこと。
 https://jujamcyn.turnkeysurveyor.com/se/4D0A7D4978CA3CA3

 劇場に行くと、開演30分くらい前に正面入り口が開く。ロンドンの劇場より時間の余裕がない気がする。開場前には駐車場に並ばされる。席は毎日ほぼ満員に近くて開場前の行列は長い(すぐ入れるけど)。中のトイレは混むので、余裕をもって前の方に並ぶか、先に他所で済ませてから行くことをおすすめする。幕が下りて上がる4幕構成で、2幕のあとに休憩が入る。2時間45分。
 
 何か思い出したら書き足すかも。
 
●3か月後に思うこと(7/19追記)




 始まりは、非力な若い女性たちが、追い詰められてついた嘘を自分の身体ごと信じてしまったことだった。わたしの話を聞いてほしい、振り向いてほしい、非力な若い女性だというだけの理由で否定しないでほしい、という切実な願いを、「架空の悪魔の力」を借りて叫んだだけだった。物語がひとり歩きし、ふくらんでいく中盤は、みんながそれぞれの方法で、自分の身を守ろうとしただけだった。集団心理を解除する方法は、個人と個人が向き合って、冷静に対話することだったのかもしれない。でも、一対一の個人的な関係であれば存在し得たはずの人間的な感情も、いつのまにか出来上がってしまった「仕組み」に轢きつぶされていく。「女は怖い」だの、「子どもの嘘に騙されるなんて」だの、そんなふうに自分を切り離して、作中の人びとを笑うことはできない。どこにでもありそうな服を着た、どこにでもいそうな人びとが、どこかで見覚えのある教室で、紙コップのコーヒーを飲みながら、仕方がないんだ、わたしの意思じゃないんだ、という顔をして、推し進めていく陰惨な弾圧劇。いつでもどこでも起こりうることだ。「今、ここ」でも起こりつつあることだ。

posted by rico at 01:29| Comment(0) | 作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月03日

ニューヨーク、ブロードウェイの舞台『るつぼ(The Crucible)』に出演




 The Crucible公式サイト
 facebook
 ニューヨーク、ブロードウェイの舞台『るつぼ(The Crucible)』にベン・ウィショーが出演する。2016年2月29日→3月1日から始まり、プレビュー期間を経て、4月7日→3月31日が正式なオープニング・ナイト。7月17日まで。ウォルター・カー劇場(Walter Kerr Theater)にて上演される。

(2/5追記)出演者のシアーシャ・ローナンが『ブルックリン』でアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされ、2/28のセレモニーに参加するため、当初の予定から1日遅らせてプレビュー開始日は3/1に変更になったもよう。またオープニング・ナイトも3/31に前倒しされた。ニュースはこのあたり

 アーサー・ミラー脚本、イヴォ・ヴァン・ホーヴェ演出。シアーシャ・ローナン、ソフィー・オコネドー、キアラン・ハインズ共演。ベンはメインキャラクターのジョン・プロクターを演じる。フィリップ・グラスがオリジナルの音楽を提供。また、『ルーキー・マガジン』で知られるライター・編集者・女優(若者のオピニオンリーダー的な……)タヴィ・ゲヴィンソンの出演もきまっている

 その他のキャスト、スタッフなど詳しい情報はこのあたり

 チケットはチケットマスターのサイトですでに発売中。ブロードウェイのシステムは詳しくなくてよくわからないのだけど、売れ行きや評判によって価格は大幅に変動していくと聞いている。わたしは節約のためプリント・アト・ホーム(Print-at-Home)にしてみた。プリントアウトがそのままチケットになるみたい。現地のボックスオフィスで受け取り(by Will Call)の場合は、決済に使ったクレジットカード保持者本人がパスポートなどの写真付きIDを提示する必要があるとのこと。

 ↓ここから下は、予習メモ。

 るつぼ (戯曲)

 17世紀アメリカの「セイラム魔女裁判」、魔女狩り事件に仮託して、20世紀中盤における「赤狩り」を描いたといわれる作品。よく知られた古典であり、日本語翻訳版の戯曲も出版されている。予習がしやすくてありがたいところ。戯曲にそって17世紀のままいくのか、場所やスタイルはどうなるのか、キャラクターの解釈は? 宣伝用写真のシアーシャはレースの襟で時代ものっぽいけど。などなど、興味津々。
 
 『クルーシブル』(1996年の映画)

 ニコラス・ハイトナー監督、ダニエル・デイ=ルイスとウィノナ・ライダーで1996年に映画化され、日本版ソフトもある。

 The Crucible (2014 Old Vic)



 舞台映像の配信サイトデジタルシアターでは、ヤエル・ファーバー演出、リチャード・アーミティッジ主演で2014年にロンドンのオールド・ヴィック劇場で上演されたヴァージョンを、レンタルまたは購入することができる。うれしい英語字幕付き。ごく最近の評価の高いプロダクションなので、いろんな面で比較されることになるだろう。

 ナショナル・シアター・ライヴ『橋からの眺め』



 今回の『るつぼ』を手がけるイヴォ・ヴァン・ホーヴェが、マーク・ストロング主演で同じアーサー・ミラーの代表的戯曲を演出したもの。ナショナル・シアター・ライヴにて、2016年4月から日本の映画館でも上映されることになった。こちらもぜひ見ようと思っている。2015年度の英国ローレンス・オリヴィエ賞でリバイバル作品賞、主演男優賞、演出賞を受賞。ロンドンのヤング・ヴィック劇場でのヒットを受け、一部キャストを入れ替えてブロードウェイのライシーアム劇場にトランスファーされた(2015年10月〜2016年2月21日)。
 なお、ヴァン・ホーヴェはデヴィッド・ボウイとエンダ・ウォルシュのオフブロードウェイミュージカルLazarusの演出もやっている(2015年11月〜2016年1月20日)。なんというか売れっ子演出家だけにすごいスケジュールだ。

 リハーサルなど、これからどんどん情報が出てくるのかな。楽しみ。
posted by rico at 15:18| Comment(0) | 作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする